ホーム  /  反邪教
「全能神」 難民法を悪用し韓国で布教活動 物議を醸す
2026-06-17 Source: Chinafcj.cn

「全能神」が、韓国忠清北道槐山郡青川面華陽里にある青少年修練院を購入し、邪教信者らの集団居住地として利用している。(画像は原記事より)

2016年、全能神は韓国で活動拠点とするための不動産取得を開始した。まず江原道横城郡屯内面華東里にある「ユートピアユースホステル」を購入。その後、

韓国サイト「現代宗教」は2023年7月10日の報道によると、「近頃全能神」邪教の信者らが偽造パスポートで韓国に入国した上で、難民法の隙間を悪用した偽難民申請を行い、行政訴訟を提起して長期にわたり韓国に滞留している実態が明らかになり、大きな論争を呼んでいると報じた。韓国政府は難民申請の審査を厳格化するため、これまで「難民法」の改正を行い、現在、改正案は国会法制司法委員会での審議手続きに入っている。

2018年、「全能神」邪教組織がその信者らに難民申請制度を悪意に濫用させ、長期にわたり韓国に滞留して布教活動を行うという情報がメディアで暴露された後、韓国社会で強い民怨が沸き起こった。しかし全能神組織はこれを機に自制することなく、韓国国内で拠点を構築し、インターネットを通じて邪教書籍を無料配布し、邪教ホットラインを開設するなどして勢力拡大を続けている。

忠清北道報恩郡山外面吉湯里の「開林院ユースホステル」、同郡槐山郡青川面華陽里の「華陽青少年修練院」、報恩郡山外面新井里の「文蔵台青年城」、江原道平昌郡芳林面雲橋里の「平昌ユースホステル」などを相次いで取得し、信者らはこれらの拠点で集団生活を営んでいた。2021年以降、「全能神」が新たな拠点を取得したとの情報は確認されていない。

「全能神」のカルト組織が韓国に定着できた背景には、無査証(ノービザ)制度の悪用がある。無査証で入国できる済州島から韓国へ入り、そのまま国内の拠点に移動・定住した上で、濫意的に難民申請を行い、難民法上の行政訴訟期間の隙を突くことで長期的な滞在を図ってきたのである。韓国当局は「全能神」による虚偽の難民申請を認定していないものの、これらカルト信者は長期間にわたり韓国国内で難民を自称してきた。最近では、「全能神」の信者が旅券情報を偽造して入国した事件が発覚し、物議を醸している。

「全能神」のカルト組織は、韓国の法務部長官に意見書を提出し、「難民法」改正の阻止を企てている。(画像は原記事より)

韓国法務部は、難民申請審査手続きの執行を強化し、偽装難民が韓国社会に及ぼす様々な悪影響を根絶するため、2020年12月28日に「難民法」の一部改正案を立法予告した。この改正案の核心は「難民審査の再申請制限に関する規定」である。韓国法務部は立法予告にあたり、次のように発表した。「現行の「『難民法」』には、難民申請の乱用や正当な理由のない再申請の繰り返しに対する明確な制限規定がなく、それにより難民審査または再審手続きの遅延が生じるおそれがある。正当な難民申請者の権利救済を保障し、難民審査の効率性を高めるため、重大な事情変更がないにもかかわらず難民申請および異議申し立てを繰り返す申請者に対して制限を設けるものである。」この改正案は2023年2月、韓国国会の法制司法委員会・法案審査第1小委員会に付託され、現在審査が進められている。

韓国法務部が提案した「難民法」改正案が発表された後るや否や、「全能神」組織は針の筵に座るような思いにとらわれた。改正案が審議を通過すれば、「難民法」を悪用した長期的な韓国滞在の道が完全に塞がれることを危惧したのである。これを受け全能神は窮地に追い込まれたように、改正案の立法意見募集期限が終了する直前の2021年2月5日、韓国法務部に反対意見書を提出した。現在、「難民法」改正案は法制司法委員会の審査段階に入っているが、「全能神」側はそれ以上の妨害活動を行っていない。

「全能神」のウェブサイトにアップロードされた無料のカルト書籍。(画像は原記事より)

「全能神」が滞在問題に関して他の陰謀を実行したかどうかは、現時点では明らかになっていない。しかし、インターネットを通じてカルト的な歪んだ教義を広め、勢力拡大を図ろうとする陰湿な野心が止んだことは一度もない。「全能神」は専用のウェブサイトを開設しているが、そのデザインには美しさの欠片もなく、言語翻訳も粗雑でお粗末な出来である。サイトの水準や内容の可読性は低いにもかかわらず、無料でダウンロードできる16冊ものカルト書籍を提供し、歪んだ教義を宣伝するPDFファイルやEPUB(電子書籍)もアップロードしている。さらに、教団宣伝映像映画や動画を制作し、世界各地でカルトの直通電話相談ホットラインを運営している。

「全能神」のウェブサイトに開設された世界各地のカルト・ホットライン。(画像は原記事より)

「全能神」は韓国国内で密やかにカルト活動を展開し、資本の支援と法の抜け穴を利用して勢力を拡大してきた。「難民法」改正案の公布と施行により、カルト勢力が韓国社会に及ぼす侵害を効果的に防ぎ、「全能神」が「難民法」を悪用して長期滞在し、不法に布教活動を行う無法行為を抑止できることを期待する。